【コーヒーを】兆・下田美咲109【俺れる】

私は「なんで…」と言い、その瞬間に泣き出した。
彼、ビックリ。彼「え、なんで泣くの？！」
私「なんで食べちゃうの…」
彼「え、食べちゃダメだったの？！　どういうこと？！　何泣き？！」
私「美味しくないなら味変えるって言ってるのに、どうして美味しくないままで食べることにしたの…」
彼「え、だって、美味しくなりそうにないと思って」
私「たかだかラー油かけただけで美味しかったんなら、マイナーチェンジで美味しくなるパターンだって言ってるじゃん…」
彼「えー…？　なんなの、食べちゃいけなかったの？」
私「美味しくないと思いながら無理して食べられるのは悲しい。どうして美味しくなるようにやらせてくれないの」
彼「えー…俺は美咲ちゃんが好きだから、食べきったのに…。なんでそんなに泣くの？　よくわからないんだけど」
私「だって、かわいそう…」
彼「？」
私「かわいそうで嫌だ。私は、なおくんに美味しいもの食べさせるためにご飯を作ってるのに。